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道路の通行実績有無を把握し、サプライチェーン網への影響を素早く把握
産業機械メーカー
災害時の通行状況をリアルタイムで把握したい
本事例で取り上げるお客様は産業機械を製造するメーカー様です。
工作機械や、産業機械は多くの部品から成り立っています。一般的には、その部品は部品調達業者や卸売り業者を介して製造するメーカーのもとに届き、その後メーカーの製品を販売先のエンドユーザーのもとに配送します。しかし、地震や洪水などの災害時に通常利用している道路が通行止めになってしまうと、部品調達業者からメーカー、さらにはメーカーからエンドユーザーへのサプライチェーン網が途切れてしまいます。
今回のお客様はそのような災害時でも迅速に配送できるよう通行可能な道路をリアルタイムで把握したいと考えられていました。
道路の通行実績から工場の稼働具合まで可視化できるArcGIS
Esri社のGIS(地理情報システム)製品であるArcGISは、直感的に操作ができる画面のデザインだけではなく、機能面では、サプライチェーン間の関係を線でつなぐのはもちろんのこと、工場の稼働状況を示すデータを統合することができ、一画面で多様な情報が見ることができます。
ArcGISでは、地図上に様々な情報を重ねることができ、外部のシステムで提供される道路通行実績データや、オンライン上のGISデータコンテンツ「ArcGIS Living Atlas of the World」から動的にデータを追加することができます。また、ファイル連携やAPI連携も柔軟に対応できる機能を持っており、ArcGISと社内の既存システムがシームレスに連携でき、地図上に拠点間の関係性やその状況を表示することで、視覚的にサプライチェーンの把握が可能になります。
ESRIジャパンでは上記のような柔軟な対応に関するサポートも行わせて頂いております。
ArcGISにより災害時にも強いサプライチェーンの構築を実現
自然災害や人為的災害によるサプライチェーンへの影響として主に上げられるものは、交通網の停止や工場設備の損壊による生産の停止などが挙げられます。
災害により道路の通行規制や駅・空港の機能停止が起こると、サプライヤーから部品が届かず、工場が稼動できないことや、製品を小売店に納品できないといったことが考えられます。
設備の損壊によるサプライチェーンへの影響を防ぐ
工場や在庫管理の倉庫が被災すると、工場の生産ラインが停止し製品を生産中止や在庫の大幅な減少が考えられます。災害によりサプライチェーン網に影響がでてしまうと、自社のみならず、取引先にも被害が及んでしまいます。また、逆に取引先が災害による被害を受け、自社がそれに巻き込まれる場合もあります。
近年、日本において災害がサプライチェーンへ大打撃を与えた例として、2011年の東日本大震災が挙げられます。東日本大震災では、地震による直接的な被害の他、津波や原子力発電の事故など被災地域を中心に複合的な被害も多くありました。また、被災地域以外においても、交通網の停止や、生産の停止によるサプライチェーンの寸断が課題となり多くの国内メーカーが被害を受けました。
このような、災害に対して、サプライチェーンを寸断しないために企業はどのような対策を取ることができるのでしょうか?
その対策の一例としてArcGISの活用による災害時にも強いサプライチェーンの構築というものが挙げられます。
ArcGISの導入によって、お客様は、災害情報をリアルタイムで把握することが可能になり、通行実績のある道路を選択して配送できるようになりました。結果的に、途絶えることのないサプライチェーンの構築を実現することができるようになりました。
サプライチェーンマネジメントの課題をGISで解決したい方は、ESRIジャパンにお任せ
サプライチェーン 地図システム選定.comを運営するESRIジャパンでは、これまでに多くの製造業に関わる企業様にArcGISを導入し、サプライチェーンマネジメントに関する様々な課題を解決してまいりました。
ArcGISを導入することで、サプライチェーンの見える化や最適化、災害などのリスク分析など、様々な分析・シミュレーションを行うことができます。
「現状のサプライチェーンに課題がある…」「台風や地震などの災害リスクの分析を行いたい…」
こうしたサプライチェーンマネジメントに関するお悩みをお持ちの方は、まずはESRIジャパンまでお気軽にお問い合わせください。
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